日本遺産 北前船寄港地
京都府宮津市

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荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間
~北前船寄港地・船主集落~

【認定ストーリー(概要)】

 日本海や瀬戸内海沿岸には、山を風景の一部に取り込む港町が点々とみられます。そこには、港に通じる小路が随所に走り、通りには広大な商家や豪壮な船主屋敷が建っています。

 また、社寺には奉納された船の絵馬や模型が残り、京など遠方に起源がある祭礼が行われ、節回しの似た民謡が唄われています。

 これらの港町は、荒波を越え、動く総合商社として巨万の富を生み、各地に繁栄をもたらした北前船の寄港地・船主集落で、時を重ねて彩られた異空間として今も人々を惹きつけてやみません。

宮津市の日本遺産構成文化財一覧

  • 日吉神社

    日吉神社

    北前船で財をなした「袋屋」田中勘兵衛や「大津屋」山本 善次が船祈祷をした神社。

    マップ1

  • 旧三上家住宅

    旧三上家住宅

    宮津藩を代表する豪商で、北前船で財をなした「元結屋もっといや」三上家の邸宅。国の重要文化財。

    マップ2

  • 宮津おどり

    宮津おどり

    花街・新浜で歌われた「宮津節」や「あいやえ踊り」、「松坂踊り」で構成。「あいやえ踊り」はハイヤ節が起源とされ、北前船によりもたらされた芸能。

  • 新浜の町並み(花街)

    新浜の町並み(花街)

    北前船の寄港地として繁栄した宮津港の花街。

    マップ3

  • 和貴宮神社の玉垣

    和貴宮神社の玉垣

    北前船主「銭谷五兵衛」などの名前が記された玉垣が奉納された神社。

    マップ4

  • 由良金毘羅神社

    由良金毘羅神社

    北前船の船頭を多く出した由良地区の船頭衆の信仰を集め、船絵馬が奉納された神社。

    マップ5

  • 由良の船絵馬群

    由良の船絵馬群

    北前船の船頭たちにより、由良の金毘羅神社、照国神社、玉司神社に奉納された船絵馬。

  • 三上家文書

    三上家文書

    北前船で財をなした「元結屋もっといや」三上家の古文書群。廻船業に関連する資料を含む。

  • 加藤家文書

    加藤家文書

    北前船の船頭・加藤長助の航海日記や大福帳。

動く総合商社「北前船」とは?

江戸時代中ごろから明治期にかけて、日本海航路で活躍した和船のことで、大阪から瀬戸内海・日本海を経て北海道までの間を往来する、船主が自らの裁量で積荷を仕入れ、別の港へ運んで販売するという買積船である。大阪と北海道とを日本海廻りで結ぶ航路を「西回り航路」と呼んでいる。
宮津の歴史を探りに、北前船ゆかりのスポットへ足を運んでみませんか。