≪ 葵 祭 ≫ 2008年4月24日 場所:元伊勢籠神社
|

|
|
 |
 |
『太刀振り(たちふり)』のはじまりには、府中・中野の鉾立山大乗寺に籠明神が天下り、悪魔祓いに鉾を振ったという伝説があります。この中野地区の太刀振りが元祖といい、溝尻が露払い、中野が本太刀、江尻はおさえといわれています。
京都府北部、丹後地域には、元伊勢籠神社の『葵祭』に限らず、お祭で『太刀振り』を行う地域が多くありますが、丹後に伝えられている『太刀振り』の伝播の中心は、中野地区をはじめとする府中の太刀振りを習い伝承したと言われています。
従って、様式や伝承に少しずつ相違があるものの、丹後の太刀振りはどこの地域も基本型はよく似ており、『葵祭』で行われる太刀振りと同様に、大きな鋲打ち太鼓のドーンドーンという大きな音に合わせ、太刀で戦うのではなく、皆が一斉に太刀を大きく空を切るように自在に回したり、飛び越えたりするのが特徴的です。そしてその装いも大変類似しています。
●府中の各地区での太刀振りの装い
『太刀振り』と『笹ばやし』の装いは、いずれの地区もほぼ共通なもので、白はちまきを締め、そろいの襦袢(じゅばん)にたすきを掛けて手甲(てっこう)をし、裾を細く絞ったいわゆるタッツケ(裁着袴・軽衫)を履き、白足袋に草履履きである。
襦袢は、「溝尻」は緑色、「中野」は水色、「江尻」は青紫色に統一されている。『太刀振り』の年齢層は、小学生から青年までの男子で、『棒振り』は就学前の男子の役と決められている。『棒振り』は、自前の晴れ着にタッツケを着用し、赤はちまきを締め、赤たすきを掛ける。棒は、紅白の紙をらせんに巻いて両端に白紙のシデで飾るものを使用する。(上写真)
太刀の形状も共通のもので、白紙を細く切ったシデで棒の両端を飾り、その先端に刀身を付ける。
また、『笹ばやし』の装束は、『太刀振り』をした少年や青年がそのまま太鼓打ちとなるので、『太刀振り』の装束のままであるが、小鼓役については、歌役がつとめる江尻では、黒紋付に裃を着用する。
『太刀振り』の伴奏の中心となる楽台は屋台形式で塗りはなく、獅子や鳳凰の透かし彫りを付け、前面には白幣が三本飾られる。
短冊や日の丸扇をたくさん付けた細竹を楽台の四隅に立て、前に籠大神の赤紫色の幟(のぼり)を立て、後方に傘鉾を立てる。台車は四輪で前からひきまわす。屋根の下に大型の鋲打ち太鼓を一個、後方の傘鉾の下に締め太鼓三個を載せる。鋲打ち太鼓は先が太く短い丹後特有の桴(ばち)で一人が打ち、裏側をもう一人が細長い桴で地を打ち、これに締め太鼓打ち三人が加わり、その他が笛役にまわる。
|

|